拝啓 井門義博です

拝啓 井門義博です

鰻“梅むら”変わってしまいました

19年11月25日 14:59:00 | 喰いだおれ
美味しい食べ物に目がないイモンですが、鰻重、うな丼にはこだわりがあります。

初めて食べた時から衝撃を受けて、山椒を振って食べた時にも新たな衝撃を受けて・・・うなぎは鰻重に限ると思っています。

心にもない事はあまり言わなくなってきているので、うなぎは茶漬もいいねとか白焼も美味しいねという事にはうなづけません。
関西風の鰻重やひつまぶしも美味しいです。
ともかくお茶漬けや白焼ではなく鰻重がやはり命です。

(ちなみに「お前は死刑だ!死刑執行前に好きなものを食べさせてあげよう、お前は何を希望する?」と聞かれたら、イモンの答は「クロマグロの砂ずりの刺身とご飯」です)


さて、鰻重は私が贔屓度の割合にしてはブログに特に取り上げる食べ物です。

イモンがブログに取り上げるモノがイモンの好みとは限りません。

では何故鰻重なのか?

それは、不当に評価が低い店があったから取り上げねばならないという意識があったからです。
その、不当に評価が低い店とは、鈴ヶ森の“梅むら”です。


さて、誤解が無い様に早くに結論を書きます。

“梅むら”は変わってしまいました。

私は体重を抑えるためもあって、昼御飯は「お付き合い上仕方がない」とき以外は「抜き」です。 食べないです。

そんな事から“梅むら”にもご無沙汰していました。

ある日、夕食を食べて帰らなくてはならない日が発生しました。

少し前なら“松屋”の牛めしで済ませていましたが、“松屋”はマスク無しで激しく咳をする女性店員、しかも決して謝らないヤツに出会ってからもう行きません。

困って思いついたのが“梅むら”です。

夜行くのは、夜食べるのは初めてです。

あまりにも長く行っていないので心配でNETで検索しました。 今も営業しているのか? 営業時間は?

そこで信じられない書き込み、評価に出会いました。

「お新香が変わってしまった・・・前の方が良かった」
「値段にするとそう悪くはないけど我慢できないほどの不潔感」

というものです。
以前の店舗では不潔感ほど縁遠いものはありませんでした・・・清潔でした。

これは実見して見なくてはなりません。

私が東京中で何処へ行っても「鰻重」を食べようとするのは「東京中の有名店で“梅むら”に対抗する味に出会えるかどうか?」という疑問に答えようと考えているからなのです。

63歳になった現在、まだ“梅むら”相当には出会っていません。 まだ相当できていないのです。(三島では相当するものに出会いました)

早速“梅むら”へ!


今でも飾られているNHK出演時の情景写真。

“梅むら”との出会い

井門グループでは昭和50年頃、2000人居た社員のポストに苦しんでいました。

月賦百貨店の商売にはっきりした陰りが見えてきていたからです。

メインの(株)大丸百貨店(月賦百貨店)以外に運送業、家具専門店、ボウリング場を開店していましたが、呉服の通販、外食産業(和食、イタリアン、中華)を始めました。

和食は大森に“寿司井門”(後に“寿司・割烹井門”となり20年ほど後に廃業)を始めました。
その初代料理長が、立会川の料亭の料理長だったひとです。 料亭の名前覚えていません。 料理長は確か清水さんという名前だったと思います。
寿司井門の社長は弟の井門憲俊です。

清水さんが「これだけは食べておくべき」と紹介したのが“梅むら”です。

当時、第一京浜国道を車で走っても“梅むら”に異様な人だかりが出来ているのが見えていました。

第一京浜国道の名物でした。(国道から緑地を挟んで15m程奥にありました)

木造の平屋だったような気がします。 一回だけ変な時間に待たずに入れたことがありました。 確か16:30といった様な時間だったかもしれません。

残念ながら写真はありません。

鰻重¥1,500

一種類のメニューでした。
席につくと注文も無し、それが出て、食べて払って終わり。

始めて鰻を食べたのと同等の衝撃を受ける美味しさでした。 普通の鰻重と別次元の食べ物です。

朝から夜中まで一刻の休みも無い盛況。 当時車で移動することが多かったので隙が無いか?チャンスが無いか?必ず横目で見て通ったものでした。

そんなある日、建物が建替えになりました。 (そりゃそうですよね)

1985年頃か?1990年頃か?写真が無いので判りません。

再オープンしました。

並ばないで入れました。
メニューが変わっていました。

梅;2,100
竹;1,800
松;1,500(うな丼)
玉丼;値段覚えていませんが、同行者で鰻が嫌いな人が居た場合用メニュー

おばちゃんに聞いたら、1,500鰻重;単一メニューの後継者は「竹1,800」だということなのでほぼ毎回それを食べています。

いつも入れるようになりました。休んでいた期間のせいか?

あるとき、あっ定休日だった!閉まってる!とがっかりして吉田屋に転戦しようとして何かが引っかかりもう一度店をよく見ました。
あれっ?のれんが掛かっている。 普通に開店してる。

改築した新店舗はシャッターが降りている姿そっくりの外観だったのです。

みな、がっかりして帰った、臨時休業だと思って店の前から引き返したのです・・・でも店は「営業中」でした。
(大混雑の“梅むら”になるのは嫌なのでお客が来なくなった理由は数十年間、お店には秘密にしました)

それから数十年、梅むらには何十度も行きました。

鰻では無く天ぷら職人になった息子さんが店を手伝うようになり、親父さんが亡くなり、でも鰻重の味は変わりませんでした。

約10年前、初めておばさんにお客が来なくなった理由を打ち明けました。 でも意外や反応はありませんでした。


2009-04-26
デジカメを携行するようになって記録が残っています。

この頃、味は¥1,500時代と変わりありません。


2010-08-02

息子さん得意の天ぷらが加わっています。 値段も全体に上がっています。


2010-08-02

驚異的な美味しさに変化無し。

この漬け物が驚くべき美味しさなのです。 驚倒する美味しさ!


2012-08-03

鰻の値段だけが上がりました。


驚異的な美味しさに変化無し。

2012-08-03


2013-03-08

開店中のお店の外観です。 普通に開店しています。 臨時休業していません。


2013-03-08

値段変わらず・・・でもメニューは看板だからちゃんと書いたモノに差し替えた方が良いのでは?


2013-03-08

味変わらず。


2014-11-26

少し値段上がりました。100円ばかり。


2014-11-26

きも吸い


2014-11-26

味変わらず。


2019-11-08

先日、初めて夕食を食べに行きました。


2019-11-08

店に入って匂いにびっくり!これは不潔感あります。

既に閉店した大井町銀座商店街の蕎麦屋“おざわ”と同じです。
動物園の檻の傍でしか嗅いだことが無い臭いです。

おやっメニューが変わっています。

天ぷらが無い・・・息子さんも亡くなったのか・・・以前は筆ペンでしたがマジックインキで横書きです。


2019-11-08

姿は似ていますが味と香りは別物です。 比類無い柔らかさは残っていました。

不潔感溢れる臭いの原因も判りました。 お新香です。 以前のモノとは別物です。

おばちゃん、昔と同一か姉妹か?顔覚えの悪いイモンには判断不能。
昔のおばちゃんは名乗らなくても領収書に井門と書いたのできっと親戚の別人だと思います。

“梅むら”には二度と行きません。

其処には私の知る“梅むら”は残っていません。


割合代表的に知られている上野、しのばずの“伊豆栄”の鰻重です。

標準的な美味しい鰻重です。 かつての“梅むら”には遠く及びません。


これは神田の“大江戸”の鰻重です。 並の鰻重より遙かに美味しいですがやはりかつての“梅むら”に及ばないのは同じです。


三島の“桜家”です。

これは断然美味しいです。 独特の香り、東京では無い美味しさです。 昔の“梅むら”のように並ばずに入れたら神様に感謝しなくては成りません。

“桜家”の鰻重は変わらず美味しいです。 でも日本一か?と聞かれたら“梅むら”同等と答えます。

“桜家”には何度か行きましたが、帰京するとすぐに“梅むら”に行って確認します。

“桜家”と“梅むら”はともに独特の鰻重の頂点を極めた両雄だったのです。

関東風の鰻重で絶品に出会うためには三島広小路の“桜家”に行きほか無くなってしまいました。
(三島には鰻屋が多数集中していますが“桜家”に限ります)

大江戸に行くと鰻重より「大いかだ丼」に行きたくなることもありますが・・・
つい「丼」に行きたくなることでは関内の“わかな”にも言えることなのですが。

話が飛んだついでに、京都で親父に「食べておけ」と言われて連れて行かれた鰻屋がありました。 細かい錦糸卵が載せられたもので祇園辺りだったように思います。 忘れられない素晴らしいものでした。
九州伊万里にあった鰻重屋ももう無くなったらしいです。 













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