拝啓 井門義博です

拝啓 井門義博です

サッポロビール園の9643

17年06月08日 23:38:00 | 国鉄時代
日曹炭鉱天塩砿業所専用鉄道9643号がサッポロビール園にやってきたのは1973-12-20です。

1972-07-31 炭鉱廃止→鉄道廃止から1年半後の事でした。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9B%B9%E7%82%AD%E9%89%B1%E5%A4%A9%E5%A1%A9%E7%A0%BF%E6%A5%AD%E6%89%80%E5%B0%82%E7%94%A8%E9%89%84%E9%81%93


サッポロビール資料室にある当時のアルバムからの写真です。

苗穂駅まで貨物列車に連結されて運ばれてきた9643号機がトレーラーに載せられるところと想像されます。


製造されてから60年近く経ち、鉄道廃止後既に1年半を経過して居ますので決して良い状態では無い感じです。


クレーン車はこの時代もTADANOですね。

http://www.tadano.co.jp/products/crane/ac/index.html


この後9643はピカピカに磨かれ、44年の長きに亘ってサッポロビール(株)サッポロビール園で保存・展示されて居ました。

 
2007年9月〔SL夕張応援号〕運転。 皆で北海道へ!サッポロビール園!へ


9643号の前で記撮です。


2007年の9643です。


2016年5月、9643を模型化するため取材させて頂きました。

そして2017年ビール園の大改修予定をひかえて9643にピンチが訪れました。

一方ニセコ町からは熱烈ラブコール!

急遽IMONが譲渡を受け、ニセコ町の要請に応えて移送作戦が行われました。


6月2日(金)トレーラーへの積込が行われました。


1年前の模型化取材と同じ様に「開店前」です。


大型車待機場所で夜の出発を待つ9643です。


テンダーは別のトレーラーです。


6月2日(金)22時、ビール園閉店とともにトレーラーが動き始めます。


44年過ごしたサッポロビール園を後にします。


深夜の札幌市中心部に向かって進んでいきます。


テンダーが


後を追って進んでいきます。


C623撮影時に散々お世話になったフルーツ街道~~銀山からはトンネル断面「小」の稲穂峠を避けて赤井川国道へと抜けるルートを走ったようです。

全高を抑える為にクルクルパーを外してフロントデッキに載せています。


翌朝羊蹄山を横目に赤井川国道を追います。


正面にはニセコアンヌプリ。


ニセコ駅上り方、転車台側ではクレーンの組立が行われていました。


クレーンが組み上がるまでは機関車は待機です。


ニセコ倉庫群のひとつ、旧でんぷん工場

http://www.town.niseko.lg.jp/machitsukuri/torikumi/souko.html


中は素晴らしい空間に成っています。


今回、ニセコ町と「サッポロビール&IMON」間の媒の労を執った名取紀之鉄道保存協会顧問が作成したサッポロビールへの感謝の横断幕が此処で公開されました。

(残念!サッポロビール園では日の目を見ませんでした)


物凄いトレーラー!、全幅3.2m、本来の目的は洗車、いや戦車の陸送じゃないでしょうか。


2台並んだ巨大トレーラー。

アームを外した巨大クレーン(300t=6軸、220t=5軸、4軸車1両の3台)や、外したアームを運ぶ巨大トレーラー群、敷き詰める鉄板やクレーンに載せる死重などを運ぶトレーラー群に回転灯を付けた先導車など10台近い軍団でした。


元国鉄機関車ながら日曹炭鉱天塩砿業所専用鉄道の機関車は国鉄機とは全く違った耐寒重装備機関車になっています。

同じ北海道なのに面白いですね。


天気予報は雨だったのですが好天になって来ました。

手前が220t、向こうが300tクレーンです。


先ずはテンダーから。 300tクレーン一台で持ち上げます。


ピットが有りますが、今回の展示にあたり安全のためにふさがれています。


熟達のクレーン操作で1発で所定設置位置に持ってきました。


続いて機関車本体がクレーンに挟まれるような位置に移動されて来ます。


主台枠後端梁に吊下げフックが掛けられます。


この様に後天窓を開けてワイヤーが伸びています。


前端梁に220tクレーンのワイヤーが掛けられます。


左右に傾かないようにこの位置にフックが掛かっています。

前端梁の厚みは調べてあるらしくフックと端梁の間にはぴったりのサイズの木材が挟んで有りました。


作業の全景をニセコ大橋から俯瞰します。


長万部発倶知安行 2943D 14:39着14:41発のDCです。

この列車が去ってから作業開始となります。


機関車が持ち上げられ、低床トレーラーは逃げます。 雨が降ってきました。


安定していて軋み音ひとつなく90度向きを変えてキャブを線路側に向けます。


2台のクレーンの間をキャブを前にしてすり抜けます。


そして、再び頭をニセコ駅側に向けて線路と平行方向に向いていきます。


JR線路側に敷き詰められた鉄板は特に厳重、厚みも一際厚いです。


実にスムーズな動きで線路に向かって降りていきます。


前後の位置は慎重に決めます。


ピット上にぎりぎり第一動輪が載ると聞いていたとおりの位置です。


クレーンが重量を半分背負った状態でクレーンで前後に引きずって見ます。

ギヤがやや後に入っているせいか動輪は動かず、僅かに先輪が回りました。


ドローバーを繋げます。


天窓を貫通していたワイヤーが去ります。

ジャッキで機炭間を微調整します。 緩衝器が触れ合う感じで。


工房で作った「門」の区名札を入れてみます。

一休車の札はニセコ駅に新得駅ターンテーブルを移設した媒をした荒川好夫プロが持って来てくれたものです。

似合い過ぎてチョットいけません。


ナンバープレートは取り外して苗穂工場で複製制作中です。


休車が解けて「出発進行!」です。


「狩太機関庫」区名札も取り付け中。


唯一キャブに登った者の努めとして機関士席撮影。


機関士側テンダー前面


助士席側テンダー前面


機関助士席


キャブとテンダー前側デッキを繋ぐ渡り板が失われています。


2016-05 1年前の取材時は渡り板はありました。

一脚にポールを取付け、全部伸ばした先に取付けたコンデジをセルフタイマーにするIMON標準手法で撮影しています。


日曹炭鉱のキャブ屋根延長機独特のキャブからテンダー上に登るステップを登ってみます。 思った通り手摺が充分付いていますのでとても登りやすかったです。

失われし渡り板が最も有りそうなテンダー炭庫内を見忘れ、撮り忘れたのが痛恨です。


ナンバープレートも外し、汽笛も整備中、屋根も塗装もまだですので一旦ブルーシートに包みます。


給水塔はC623がニセコ折り返しになったときに新製されたものです。

金華駅のモノをコピーする位してあれば絵になったのに・・・


根室本線新得駅から移設されたターンテーブル。

これに載せて回転させることが出来れば最高なのですが・・・

ターンテーブルを再び動力で動くようにするには億単位のお金が掛かるようです。


敷き詰めた鉄板やクレーン車に載せる死重の回収作業です。

補修作業・塗装の後、屋根を設置して公開の予定です。

9643車歴

1914-12  川崎造船所兵庫NO.152 新製 配属 神戸局
1936-03-31現在 亀山区
(この間に渡道)
1938-04-30現在 旭川区
1948-12-07 日曹炭鉱手塩鉱業所に譲渡 (翌年、専用鉄道で使用開始)
1972-07-31 日曹炭鉱天塩鉱山閉山 (9月頃採掘済石炭輸送完了で運行終了) 
1973-12-20 サッポロビール園到着
2017-06-02 サッポロビール園出発、ニセコ駅隣接の町有地に移転

http://d51498.com/db/9600/9643

この移送大作戦は北海道新聞に掲載されました↓

http://dd.hokkaido-np.co.jp/cont/video/?c=tetsudou&v=5459612509001








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