拝啓 井門義博です

拝啓 井門義博です

テンダー台車の構造について

09年08月31日 12:46:00 | 鉄道模型
私は色々なキットを「組み屋さん」に依頼して組んで貰っています。

正直言って「自分で組んだらこうはいかない」良い組み上がりです。

でも、仕上げになると私の出番です。
当社の「ゴッドハンド」達に頼めば別ですが、仕上げは自分でやるしかありません。

一応塗装されて納められた蒸機をどう仕上げするかについて説明いたします。


①分解します  (私は最低限の分解です)

②塗装時に付いた埃等をカッターの先で削り落とします

③磨き出された作用管と安全弁を常温黒染め液で黒染めします(黒くしすぎないよう)

④エナメル塗料(XF-1にフラットベース少量追加)で煙室部分を筆塗りします

⑤はみ出したエナメル塗料を乾燥後削り落とします

⑥ナンバープレート、窓、ライトをマスキング

⑦火の粉止めの網(黒染め無塗装)にプライマーを塗る


プライマーは ばっと塗ってハリケーンブロアーで吹くと網の目が全部綺麗に抜けます

⑧車体より少し艶消しの黒を吹き②、④、⑥を上手くカバーして塗装仕上がり状態に

⑨錆を表現する筆による汚しなどの色差し

⑩エアブラシによるウェザリング

⑪ローソクを使ってウェザリング

⑫リターダシンナーで溶いたラッカーで車輪を筆塗り

⑬組み立て

⑬最後の色差し

となるわけです。
この工程はものすごく時間を節約したもので、本来は全部ばらばらにしてウェザリングを掛けるのが正しいと思います。

さて、組み立ての途中、IMON蒸機の構造の面白さをちょっと紹介いたします。



台車が二重構造になっていますね。

左には挽物のドローバーピンと長い1.4mmビスがあります。 
挽物はドローバーを受けるピンで、1.4mmビスによりテンダーに取り付けます。
テンダーを傷つける心配なく、10倍しっかり、100倍簡単に取り付けられます。
しかも挽物には下方向の抜け止めが有り、テンダーの不随意解放がありません。


台車は、まず台車外枠をテンダーのボルスターに取り付けます。

ボルスター ~ マクラバリ ~ スプリング ~ 挽物ジャケット ~ プラスネジ

という構造になっています。

挽物ジャケットは黒ニッケルメッキで集電性能は保証付です。
(従来からあるマイナスの段付ネジは表面仕上げが色々で時に集電が悪く、コストも高く、作業者もいちいちマイナスドライバーに持ち換える必要がありました)

台車外枠に台車内枠(車輪付)を1.4mmビス二つで取り付けます。

1983年HO1067の規格が発表された時、車輪プロファイルと軸の長さ(長軸、短軸)が決められました。
その長さを今もIMONは守っています。
本来実物は長軸であることを利用して、短軸を使って追従性抜群の構造を選んでいるわけです。



ドローバーピンとテンダー台車の構造がわかります。

このテンダー台車の構造は乗工社が長年使っていた構造です。


IMONが2002年C55を発売した時この構造をとっていませんでした。
理由はC51を当時発注していた下請け先;乗工社と平行に韓国でC55を作るに当り、わざと任せて彼ら流のやり方にさせてみたからです。


IMONの蒸機は新アイデアをどんどん取り入れ、脱線しない、集電の心配の無い、牽引力の優れた機関車になりつつあります。
D51はまだ特定番号機の発売が続いて行きますが、次のテンダー機C57の時には伸縮ドローバーを蒸機で取り入れるなど更に新しい試みがなされていく予定です。




バックナンバー


2026年02月   2026年01月   2025年12月   2025年11月   2025年10月   2025年09月   2025年08月   2025年07月   2025年06月   2025年05月   2025年04月   2025年03月   2025年02月   2025年01月   2024年12月   2024年11月   2024年10月   2024年09月   2024年08月   2024年07月   2024年06月   2024年05月   2024年04月   2024年03月   2024年02月   2024年01月   2023年12月   2023年11月   2023年10月   2023年09月   2023年08月   2023年07月   2023年06月   2023年05月   2023年04月   2023年03月   2023年02月   2023年01月   2022年12月   2022年11月   2022年10月   2022年09月   2022年08月   2022年07月   2022年06月   2022年05月   2022年04月   2022年03月   2022年02月   2022年01月   2021年12月   2021年11月   2021年10月   2021年09月   2021年08月   2021年07月   2021年06月   2021年05月   2021年04月   2021年03月   2021年02月   2021年01月   2020年12月   2020年11月   2020年10月   2020年09月   2020年08月   2020年07月   2020年06月   2020年05月   2020年04月   2020年03月   2020年02月   2020年01月   2019年12月   2019年11月   2019年10月   2019年09月   2019年08月   2019年07月   2019年06月   2019年05月   2019年04月   2019年03月   2019年02月   2019年01月   2018年12月   2018年11月   2018年10月   2018年09月   2018年08月   2018年07月   2018年06月   2018年05月   2018年04月   2018年03月   2018年02月   2018年01月   2017年12月   2017年11月   2017年10月   2017年09月   2017年08月   2017年07月   2017年06月   2017年05月   2017年04月   2017年03月   2017年02月   2017年01月   2016年12月   2016年11月   2016年10月   2016年09月   2016年08月   2016年07月   2016年06月   2016年05月   2016年04月   2016年03月   2016年02月   2016年01月   2015年12月   2015年11月   2015年10月   2015年09月   2015年08月   2015年07月   2015年06月   2015年05月   2015年04月   2015年03月   2015年02月   2015年01月   2014年12月   2014年11月   2014年10月   2014年09月   2014年08月   2014年07月   2014年06月   2014年05月   2014年04月   2014年03月   2014年02月   2014年01月   2013年12月   2013年11月   2013年10月   2013年09月   2013年08月   2013年07月   2013年06月   2013年05月   2013年04月   2013年03月   2013年02月   2013年01月   2012年12月   2012年11月   2012年10月   2012年09月   2012年08月   2012年07月   2012年06月   2012年05月   2012年04月   2012年03月   2012年02月   2012年01月   2011年12月   2011年11月   2011年10月   2011年09月   2011年08月   2011年07月   2011年06月   2011年05月   2011年04月   2011年03月   2011年02月   2011年01月   2010年12月   2010年11月   2010年10月   2010年09月   2010年08月   2010年07月   2010年06月   2010年05月   2010年04月   2010年03月   2010年02月   2010年01月   2009年12月   2009年11月   2009年10月   2009年09月   2009年08月   
管理者メニュー
▲このページのトップへ