拝啓 井門義博です

拝啓 井門義博です

C57キット発売

11年04月03日 15:13:00 | 鉄道模型

「このC57」がキット組立見本としてIMONトップページを飾っていますが、
実は小さい声で言うと「ウソです・・・」


どうしてこの写真がキットの組み上がりサンプルとしてこれ程大手を振って歩き回っているのか・・・ちょっとだけ不思議です。

それを放っておいてブログに書いている私も変ですが、まあ「組上りサンプルです」と言ってしまってもそう大きく間違っているわけではないので放っておいたのです。 スミマセン!


キットは2種類発売されています。

① C57原形キット

② C57一次型キット

です。

あの組上りサンプルはこのどちらでもありません。

実は C57101[宮原]完成(未塗装)のサンプルなのです。

(‘見れば判る’かもしれませんね)


そもそもC57に於いて、多くの人にとっての「馴染みがあるC57」は原形とは随分違います。

一方、原形もやっておきたいという考えもあります。 (原形には「美しさ」があるからです)

それで2種類になってしまいました。

一次型キットはこういう点で原形キットと違います。

① LP42(100W)ではなくLP403(250W)の大型ヘッドライト装備

② 煙室後端に特徴的な千鳥配置のリベットが有る

③ ATS装備後の姿にしてある(発電器と車上子とテンダーに搭載した機器本体)

④ 泥ダメなど後年装備された機器を搭載

⑤ 炭庫内側に吊り輪を付けた事からテンダー側面に四角形に2カ所のリベットが付いた

言ってみれば「常識的なC57の姿」です。

我等にとって馴染みのあるC57です。

コレをベースに使えば日本各地の色々なC57や、それらの最大公約数的なC57を作るのに便利です。

原形には「C57には必須のディティール」と考えそうになる②や⑤も無いのです。



さて原形のC57もやりたいのですが、蒸汽機関車は落成時からメーカー毎、ロット毎にかなり差が大きく「最大公約数的な原形」は却って困難です。

簡単なのは写真にある一台の姿を狙う事です。

製造所が造った最初の一台(それは大概の場合一次型)は写真が残って居り、姿が判ります。

ただし、その写真は何処で撮ったのか判りません。

工場で撮った姿かもしれません。 (おそらくそうでしょう)

国鉄に納入してから運用に就く前に一寸改造、一寸機器追加の可能性があります。

ですので国鉄の機関区(機関庫)で撮った写真が有ればそちらの方がメーカーの落成写真よりは嬉しいです。

IMONでC55を発売した時「原形」として選んだのがC558でした。

C558は西尾克三郎さんが落成直後列車牽引中のはっきりした写真があるので選びました。

今回、C57一次型原形として取り上げたのは1939-05-14に西尾克三郎さんが宮原機関区で撮ったC57101です。

記録写真蒸気機関車や蒸気機関車スタイルブックに綺麗な写真が載っているのでご存知かと思います。

ほぼ原形のC57を作るため観察して見ると「C57=こうだよね」の姿と結構大きく違います。 (先程の②、⑤などなど)

しかし、数あるC57の中には「こうだよね」より原形に近い形態を持つC57も結構あるはずです。

ですので「ほぼ原形」を作るのなら、原形キットも製品化してしまおうという事になりました。

「原形キット」は原形にしました。

1939-05-14のC57101には泥ダメが付いています。 (落成後1年余ですか・・・)

これより少し前の時期のC55等の写真を見ると泥ダメは付いていません。

C55に泥ダメが取り付けられるのがどの時期なのかも判りませんし、C57一次型の落成写真に泥ダメはありません。

C57一次型の多くが泥ダメ無しで落成したのか?途中のロットから落成時に既に装備していたのか?そもそも判りません。

悩んだ末にC57原形キットはC57101[宮]そのままに近いけど、泥ダメは無しと決めました。

キット組立サンプルではないのですが、原形キットを組んだ姿に一次型キットに含まれる泥ダメが付いた姿なのです。

この写真から「IMONのC57の雰囲気は伝わるかな」と思います。 その目的は達しているかもしれません。



実は、あの写真にはもっと大きな問題があるのです。


検討中の姿です。

煙突の出来がよくないのです。 作りなおしました。 発表された写真はその古い煙突を付けたままの写真なのです。

この↑写真も古い煙突です。

① 上端の縁どりが‘弱い’です。

② 高サが低いです。

③ テーパーの掛かり具合が実機に比べて少なく感じます。

「煙突の作りなおし」で発売が3/20予定だったものが3/29に伸びました。


左が「新」、右が「旧」です。

①については段差を0.1㎜から0.2㎜に増やしました。

②についてはやはり僅かに高くしました。

ロストワックスは、作るときに「原型」から3%縮みます。
縮む割合は一様ではなく、何処が大きく縮むのか、何処が意外に縮まないのか予測する事ができません。
そんな事から「やや高さが低いかな」という煙突になったと思います。

③これは②と同じような理由です。 心持テーパーが強くなるように作りました。


ボイラーに載せてみた様子です。

このボイラーは「一次型」のものです。 千鳥配置のリベットが見えます。


綺麗なC57が出来たと思います。

冷却管に僅かな勾配が表現されている事も自慢の部分です。




機関車は短軸、テンダーは長軸、ファインスケールならではの部分が判ります。

ゲージモデルメーカーでも「長さ」を縮尺通りにしただけで「ファインスケール」という言葉を使う「悪質な詐称」が平気で行われる事がありますが、趣味で「やっている」人は知っていて欲しいと思います。

ファインスケールと呼べる最低条件は「ゲージもスケールと一致する事」です。








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