拝啓 井門義博です

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C55流線形キット(12)テンダー②

14年01月08日 17:36:00 | 鉄道模型
テンダー「屋根」はできあがりました。

次は「上廻り」に掛かります。

「上廻り」と屋根は接着しない作りになっています。

それは美しさには欠けますがどうしましょう・・・・・悩むところです。


パーツを袋から出して並べて見ます。


残りは大きな部分です。

この中で床板とアングル×2とチャンネル×1、車体側板と並べてあるスカートは下回り用のパーツです。


作り方が想像できないテンダー前妻周辺から手を付けようと思います。


あれっ? 組み立て説明図に描かれた前妻と姿が違います。

 想像ですが、パーツ製作時のミスで付いているべきものが無い状態で出来てしまい、カバーする為に別のエッチングパーツを付けたものと思われます.


後妻とテンダー内側を重ねてみたらステップ取付穴の「逃げ」が全然重なっていません。


ステップ穴の「逃げ」を重ね合わせると解放梃子取付穴の逃げと合いません。 標識灯掛け取付穴はその中間・・・ですがこれまた左右間隔が一致していません。

何というアバウト・・・・

プレスで狂ったというのなら理解できますが、エッチングで穴を抜いているのです。 エッチングの原稿を作っている時点で‘いいかげん’だということになります。


テンダー内側と前妻、後妻の幅を比べてみます。

両方とも共通の側板の内側に入ることになるのですがテンダー内側の方が微妙に幅が狭くて組み立てが成立ち難いです。

此処は友人のN澤さんから注意を受けていたところなので最初にチェックしました。


炭庫底板(=水槽上板)の幅もみてみます。

これまた微妙に狭くて側板との間に隙間が開きそうです。


後妻の幅を測ってみます。 31.60mmです。


前妻の幅も測ってみます。 31.60mm。 全く同じです。


炭庫底板も測ってみます。 31.11mm(-0.49mm・・・・どういう意味があるのでしょう?)


テンダー内側の寸法です。 31.26mm(-0.34mm・・・・これは厳しい!)

N澤さんがなぜこの点を注意しろと指摘したのか判りました。 スペーサーでは解決し難い半端な寸法違い・・・片側に0.3mmのスペーサーを入れたのでは重量が偏ってしまいます。

底板との寸法違い0.15mmの意味も不明です。
底板は「テンダー内側」の上に載せる構造のつもりだと想像します。


テンダー内側の中に入って「底」になるパーツです。 30.56mm。

テンダー内側の寸法-0.70mmです。
テンダー内側は0.40mmの厚みがありますので最低でも片側0.05mm削らなければ入りません。


テンダー内側の「底」、こちらは前側に入るパーツです。 30.55mm。

これも削らなければなりません。


テンダー内側の内側寸法も測ってみます。 30.50mm。 削る量が微妙に少なくなって嬉しいです。


床板の幅、31.49mm、微妙に削った方が上廻りとスムーズな組み立てが出来そうです。 (クリアランスという観念に欠けているようです)


屋根の骨の幅、31.65mm。 後妻、前妻と共通の寸法で作ってあるのでしょう。 クリアランスはゼロです。


他の骨の幅、31.58mm。 屋根は側板の内側に入る構造になっています。 上手くやらないと塗装すると入らなくなりますね。


「屋根」の脚は床板に固定することになりますが、テンダー内側の内側を通ることは出来ます。


テンダー内側の長さ、70.52mm。 幅がかなりめちゃくちゃなので長さも心配になってきました。


テンダー側板の長さ、71.48mm。 あれっ?洋白製妻板はそんなに厚みがありましたっけ?


妻板厚み。 0.31mm。 これも微妙すぎて涙が出そうです。


床板長さ。 70.58mm。 テンダー内側より長いです。


屋根長さ。 71.65mm。 これが一番長い・・・側板より微妙に長いのは良いことだと思います。


屋根内側長さ。 70.41mm。 この外側に前妻&後妻が被さるので良い具合だと思います。


左;前妻  右;後妻

並べて見ました。

この時点では気がついていませんが、正方形の凸部に吊り輪が付きます。 前妻より後妻の方が正方形が大きいです。 
吊り輪は共通のものが付きます。

(より重要である)後妻は吊り輪の下から正方形凸部が「はみ出し」て少し格好悪いです・・・・

何か意図があってやったのでしょうか・・・・?


水平垂直が問われる今回の組み立てに買い置いてあったカツミのベークブロックが役立ちそうです、


テンダー内側底部2つのパーツをヤスリで寸法調節して「テンダー内側」に収まるようにしました。


後側パーツを収めてみたところOKです。


前側も入れてみました。 OKです。

テンダー内側は幅で0.3mm余足りないのですが、仮に作り直すとこの2枚の底板が「ブカブカ」になってしまいダメです。

どれか一つを作り直して修正出来るようなモノではありません。

次の工程は「テンダー内側」の前端、後ろ内側一杯に正しく底板を付けることです。


バリが残って居ます。 向こう側の下端など凄いです。 ヤスリで整えます。


ヤスリを軽く当てて整えた状態で測ります。

右側 70.25mm


左側 70.40mm

こちら側を少し削って一致させなければなりません。 前後方向もスペーサーを確実に挟まなくてはいけなくなりました。

測ってみると何処にも寸法がありません。

まるいちさんの計測結果とも違うので、個々にパーツの寸法が違うのでしょう。

(「内側が小さ過ぎて難儀する」といった傾向ははっきり有りそうですが)

このキット10両あれば全てが違う寸法で組み立て上るだろうと想像します。

同じキットから作っても10人いれば10種類の寸法で組み立て上がるだろう事も想像できます。

珊瑚蒸機何両も組んだ人に問い合わせたところ

①「そういうものです」

②「1/87は全体的には設計が新しいので1/80製品より宜しいです」

という事でした。 また、最新のOn30雨宮もなかなか難物らしい情報が入ってきています。

「組んで楽しい珊瑚のキット」というのはそういう意味だったと言うことを思い知りました。

(実際楽しいです!)

また「上級者向け」を謳っている理由もよく判りました。



他社を批判する目的で言っている事ではありません。

これまで模型界では言われて来なかった事実を報告しているのです。

製品としての「キット」であって、完成品を前提にはしていません。

完成品前提ならばパートの女性でも粛々と組んで行ける寸法の一致が必要になります。

私が以前組み立てを経験したのは“J”16番カツミの蒸機ですが、当然完成品前提ですから寸法に「不思議」は感じませんでした。



珊瑚は「キット作りのプロ」と思われているとしたらそれはとんでもない誤解のようです。

珊瑚のキットを組める人は一定水準以上である。

そういう人の為のキットを作っているのが珊瑚模型店であると言うことを知っておくべきなのではないでしょうか。



さて、私も頑張らなくてはいけません。


下側ぴったり、前側もぴったり合わせて底部を仮止めします。


きわめて安定したモノに仕上りました。 後側底部板を挟んでみてもどの位置でも抵抗は無く、どの位置に持って来ても手を離しても動きません。


水槽上部板の曲げ角度を調節、これまた前をぴったり合わせます。


ハンダ用マスキングテープでしっかり固定、


その上で隙間が開かないように上から押さえながらハンダを流しました。

強固な‘芯’が出来ました。

この状態で仕上がり幅31.32mmです。


手ブレーキハンドルの寸法が前妻の穴と一致しません。

ロストワックスパーツは原型より3%前後縮んで仕上ります。 形状によって縮み寸法が違うのでロストパーツは先に量産します。

寸法が安定した大多数を使う(寸法の違うモノは返品するか棄てる)のですが、この仕上がり寸法がはっきりしてから取付穴を正確に開けるのが完成品メーカーの手法です。


穴を開け直しましたが、取水コックは逆に穴の間隔が狭すぎて上手く入りません。


針ヤスリで取付穴を長穴にして対応します。


上手く行きそうです。 ハンダマスキングテープで固定して、押し込みながらハンダを流します。


最後によく流れる糸ハンダで総組立をするのですが、パーツは融点が少し高い感じがするこちらのハンダでハンダ付けします。

ハサミで細かく切って使います。 小さい切片を得るために斜め斜めに切ります。


此処まではハンダ付け出来ました。


この先の組み立てするパーツを並べて見ます。

石炭取出口上の小さなハンドルが2つ付くパーツをどう付けるかが問題です。

前にも書きましたが組立説明書の画にある姿が正しく、この様に別の切片になっているのは前妻製作の時のミスだと思います。


厚さ0.2mm幅3mmの真鍮板を当ててハンダ付けする作戦です。


当て物をハンダする時に同時に石炭取出口のハンダ付けもすることにします。


どちらも上手く行きました。 (こういう作業が「組んで楽しい」部分じゃないでしょうか)


石炭取出口は前側に隙間が残らない様にハンダ付けしたら後側のひげが浮いた状態になりました。

ひげをカットしてヤスリで整えます。


手ブレーキハンドルの取付部の「逃げ」を作ってから「当て物」にも穴を通します。


この様に「当て物」真鍮板は見えないように下寄りになるようにします。


ついでに吊り輪も付けてしまいました。


組み終わった前妻の高さは32.24mm。


説明書表紙の一部です。 作り方順番を変えますのでちょっとお見せします。


説明書に見える組立見本では炭庫底面にハンダ付けされているこのパーツですが、前妻にぴったり正確に付いていないと美しくないのでまず前妻にハンダ付けします。

ちょっと欠き取られているのは0.2mm厚の真鍮板を逃げるためのモノです。
(切欠き=まだ曲がっています・・・整えます)

右端がケガいてあるのは、この先を切り落として仕上げるつもりなのです。


0.4mm少々切り落としました。


ハンダ用マスキングテープで留めてハンダ付けします。


腰の所で一致するようにハンダ付けしました。

石炭取出口上の小さなハンドルですが、折り曲げ済み真鍮線は寸法が大きすぎで自分で新しく曲げて作る必要があります。

ハンドブレーキはまだ真っ直ぐにしても無駄なので最後に整えます。


裏から見た状態です。 相当頑丈に作ってあるのが判ると思います。

途中で切りたくなかったのですが渋々中断! つづく・・・





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