拝啓 井門義博です

拝啓 井門義博です

C55流線形キット(7)流線形カバー①

13年09月19日 19:25:00 | 鉄道模型
買い置き工作道具を使い始めようかと考えています。


JAM国際鉄道模型コンベンションのシモムラアレックブースで買ったピンセット。


同じく「曲がるヤスリ」。


とっておきのマッハのキサゲ刷毛の新品。


いさみやのホールダーの新品。


かなり昔から有るが使って居なかった特大ベーク板。


私の工作台はビデオのテロップ撮影用の大きな‘スタンド’です。
作業の都合上色々なモノが貼られていてベーク板がぴしゃっと置けませんのでステンレススケールで剥がして置ける様に致します。



さてさて、環境をグレードアップしてボイラーカバーという「本体」に取り掛かります。


蒸機組立の上級者である友人から「そもそも角度が違うので造り直した方が早いのでは」と指摘されて居たキャブ屋根パーツをキャブ内張と合わせてみます。

やはり微妙に違うでしょうか・・・・


改めてボイラーをカバーする上側流線形外皮とキャブ屋根をもう一度確かめてみます。

全然合いません・・・

ちょっとここでちらっとひらめきました。

「キャブ前板の平板な上部を流線形に曲げてやれば全て辻褄を合わせて行けるのではないか?」

その考えが上手く行くかどうか早速総組立の準備に掛かります。


お節介というか、意地が悪くも(?)IMONが発売した珊瑚の1/87C55流線形救済用埋め込みブッシュを使ってみます。

そもそも珊瑚の“J”のC55流線形は側板に縁取りが無く、ハンドレールが高いところに付いている日立製C5534~40に適合していました。

“HO1067”のC55流線形を発売したときは側板に縁取りがある製品として発売されました。

東海道、山陽両本線で使われて写真にも多く登場する多数派のC5520~33に対象を切り替えた恰好です。

ところがC5520(汽車会社製)は側板の柄が違います・・・下側開閉用ヒンジが一直線です。

C5521~33(川崎車両)はハンドレールの位置がかなり低いのです。

そのままではどの流線C55にもならないというピンチに陥りました。

HO1067ユーザーからの悲鳴が聞こえて来ました。

側板も上カバーも主要パーツ、いや本体そのものと言うべきパーツです。

対策としては、ハンドレールの穴を埋めて新しく低い位置に穴を開けて“川車”製にするしかありません。

そこで発売したのがこの穴埋めブッシュです。




ところが、暫くして珊瑚から驚くべきモノが発売されました。


帯無し側板¥6,300(上)です。

事情が有って私もそれを購入しました。 (トホホホ・・・・)

写真下はキットに入っている帯付き側板です。


私は穴を埋めたことはありません。 まずは穴埋めブッシュを使う穴埋めに挑戦です。


これがブッシュです。 (画像は拡大できます)

必要な数よりかなり多く入って居ます。 理由は、難しいので飛ばして無くすからです。

私もまず2個飛ばしました。 使い方が正確に判らなかったからです。


まずはブッシュの埋め込み部分の直径を電子ノギスで測ってみます。 0.78mmと出ました。


次に0.8mmドリルの太さを測ってみました。 これまた0.78mmです!

(中国製電子ノギスが少し狂っているのかもしれません・・・どちらも正確には0.80mmとか)

このドリルで塞ぎたい穴をザグッてみるとザグれます。 あっ、正確な穴が開いていると思う方が間違いなのです。


ブッシュを入れてみました。 綺麗に、完璧に綺麗に入ります。


裏から見たところです。


全部入れてみました。
全然飛ばしません。
シモムラアレックの「飛ばさない」ピンセットの威力でしょうか。


半田を流してみました。
気持良い~~~!


表から見たところです。


こちらも同様です。 そしてヤスってみました。


かなり見えなくすることが出来そうです。


前から2個目の穴(←従来からの穴を使います)との高サ関係をみてこの高サかな?と思う位置に穴開け予定線を書いてみます。


微妙な上下のずれも無い様に0.5mmの下穴を開けてから微調整しながら0.8の本穴開けする事にします。


機関士側穴開け完了。


助士側穴開け完了。

と、ここまで一気にやってしまってから実物の図面と写真を読み解いてみると、実は汽笛(大きな穴)とハンドレールは完全に一致しなければいけない事が判りました。

う~~ん でもこれは次の段階で調整可能です。


ハンドレール位置の変更が実現し晴れて川車製多数派[宮原]でも[名古屋]でも出来る事になって喜び勇んでオリジナルパーツの方を開けます。

(重要な「上カバー」組立に当ってはキット附属の説明書ではなく、既に組み立てた友人の‘お奨め’の手順に従って組み立てることにします)


パーツ袋の中身はなかなか手強そうなモノが揃って居ます。


縁取りが上手く付けられるかなぁ

(上カバーのハンドレール位置を変更した以上縁取り付きに仕上げる以外道はないのです)


こちらはデフの裏側、補強板の表現です。


切り抜いてみました。 (ランナーを切って仕上げただけ・・・)


側板と並べます。 実物は側板にケガいた位置に山折れ、谷折れのくっきりした折れ目が付いています。

この珊瑚の“J”と“HO1067”製品ではこの『折れ目』を表現可能にしてありますが、従来多くの人が持っているC55流線形“J”製品ではこのくっきり折れ目が全く表現されていない筈です。


蒸気室空気弁と覗き穴蓋はフロントデッキ袋に入って居ました。

これは側板に最初に取り付けと説明書に書かれています。


全然入りません・・・・


根元部分を削ってみます。 これで駄目なら側板側を屑る事になります。


上手く入りました!良かった! デフの裏板も同時に半田付けするべく前後を押さえます。

中央部分から順に半田付けしていく考えです。


側板から下に飛び出る蒸気室空気弁と覗き穴蓋パーツがきっちり飛び出るようにボール紙で台を作ります。


蒸気室空気弁と覗き穴蓋パーツ、デフ裏補強の中央部を半田しました。


そしてデフ裏補強の両端まで半田を流します。 きっちり全部流さないと気が済まない私です。


此処まで来たら「角折れ」位置できっちり折り目を入れておきます。

縁取りにも折れ目を入れておきます。 組立後では綺麗に折れ目が入らないかなと思ったからです。


マスキングテープを縦方向にハサミで切って縁取りの押えにします。

この状態で前から順に半田付けしていきます。


半田付け成功。


デフの裏側から


キサゲて整えます。


表の帯もキサゲます。


ここ、友人の指示は先にランボードでしたが、不注意な私は位置が動かし様が無いキャブ内張から先に半田付けしてしまいます。


川端新二さんが著書“ある機関士の回想”の中で強調していた事「蒸機運転は暑い思いをするのだけれど①C55流線形 ②C11 ③C62の3種類だけはどうにも我慢が成らないほど暑かった」というのは「なるほど、さもありなん」と思います。 あきらかに他の蒸機と比較して同じである筈は絶対にない事が判ります。


その事が書いてあったのはP.58~「C55」(←当時名古屋には流線形しか居なかった)のところです。

C55流線形は②③よりずっと酷かったのでしょう。 だから絶対にキャブ窓は開けてあげたいと思います。

キットそのままでは「閉」なのでヤスリで削って「開」にしました。


位置固定のマスキングテープ


半田を流して


キサゲで仕上げます。


キャブ外側パーツの袋に側板の裾が入っています。 これも付けて置かなくては!


先にスペーサーを半田付けしてそれを固定して半田を流します。


しかしこのスペーサー、長さがちょいと短い割に高サ方向はパツンパツンに大きすぎて少しずれても見えてしまいそうです。

このスペーサーは洋白でなくても良いのでもう少し長くて上下幅が小さい(上下総幅1mm程度?)モノを自分で用意して使うのが正しいと思います。

(上下方向位置決めする為にぴたりサイズなのかもしれませんが、位置決めの役には立ちません)


何とか上手く行きました。

さて、このままで外観は仕上がったのですが、手摺と手摺兼用雨樋が普通の蒸機模型にはあるのですから流線形にも欲しいです。


近所の模型店(IMON原宿店)で割ピンを買ってきました。

幸運にも経験豊富な竹中泰彦さんが居たので的確なアドバイスで珊瑚の割ピン細といさみやの0.4mmを両方買ってきました。


キットと見比べながら現物を観察してみます。

上は珊瑚の素っ気ない板を曲げて作った割ピン、下は立派な甲丸だが立派すぎてボリュームオーバー気味のいさみや割ピン。


ちょっとオーバー気味ですがいさみやを採用する事にして穴を開けます。

キャブ後妻板(洋白製)をぴったりに半田付けするにはキャブ内貼が役に立たないのでこの割ピンの足を当てつけられるようにするのも狙いの一つです。


真鍮線ジャンク箱です。

半端に使った様々な径の真鍮や洋白や燐青銅の線材や帯板が無数に溜っています。

何時か買い置きしたKSモデルの線材も山のようにあります。


これは昔東急ハンズで買ってきておいた線材です。

IMONのC57101で測ったら0.4mmを使っていたので当然0.4mmを使います。


結局ジャンク箱の中から出てきた1本の真鍮線をサンドペーパーで磨いて使いました。


こんな感じ。


前側の手摺とドアハンドルもつけました。 ハンドル大きいので後で調整か・・・


内側から半田を流して外側まで届いていることを確認して裏側を平らに仕上げてしまいます。

運転室内を塗装する都合と窓セルを綺麗に貼る為です。


キャブ側面が仕上がりました。


友人から「ランボードが先」とのアドバイスに気が付きあわててランボードに取り掛かります。


なんとなく付きました。

結構大変でした。

①エッチングによる柄が側板/ランボードで完全一致させなくてはならないので前後方向を仮止め

②デフ裏の補強にぴったり当て付けなくてはならないのでそれを仮止め

③ランボードと側板が直角になっているようにキャブ寄りを仮止め

してから
半田を流すのですが、片方その瞬間「仮止め」が弱すぎて分解!・・・・あと1秒もってくれれば安全圏に入った瞬間だったのに仮止めの上からもう一回仮止めすると綺麗に行き難いのです。

まあ何とかなりました。


こんな感じ。


裏側


表側


キサゲてほかのパーツとの合い具合を見てみます。 まだ何処に地獄が待っているのか判りかねています。


ランボードステップを付けてしまわなくてはなりません。


付きました。 がっちり半田を流しました。

蛸を使っての総組立の前にフロントデッキを作ってしまいます。 これが意外に苦戦しました。


こういったパーツを使うのですが、まだ構造をよくわかっていません。

私はIMONカプラーHO-301を使う腹づもりでしたがそれは不可能で、パーツにあるロスト製ダミー自連を使わなくてはいけないのです。

ステップは8個必要、1つ作りました。

足を短くした側はニッパーで曲がりを整えたもので、足が長いままの方は整形前です。

整形後のほうが横幅が広く見えますが同じです。


テールライトのロストパーツはステップと一緒に固定しなくてはなりません。


アルミ製ステップ治具をフロントデッキに合わせたカーブにしているところです。


カプラー台と思っていたパーツもステップと一緒に半田しなくてはなりません・・・これは下回りとの固定用ねじ穴で、決してカプラー台ではないのでした。


正面から見て左、助士席側から半田を流します。


アルミの治具が抜けません。


切断して外しに掛かります。 これは1個ずつ取り付けるのが無難だった様です。

しかし、このアルミ治具は厚みが有り過ぎです。


カプラー台と思っていたのが下回りとの固定用でダミーロストを使わなければならないことが判明、ところがダミーが入りません。

ダミーカプラーは最初に取り付けなくてはならないものだったのです。

せっかく付けたカプラー台もどきも取り去って小地獄に陥ります。


フロントデッキの穴のサイズがダミーカプラーと合わないので入りません。


ヤスリで削って当たる部分を無くして取り付け成功。

ついでにエアホースも付けてしまいます。

下回りとの「取り付け」をもう一回付けます。

治具はボール紙を切りました。 (この方が厚みが丁度良い感じ)

駄目にしてしまったステップもどんどん作りました。 (径0.3mm真鍮線 from ジャンク箱)


ステップの出っ張り高さを揃えながら・・・・と行きたい所ですが、今日はもう寝なくてはいけません。

苦戦が響いて、旅行の連続もあって完全に尻に火がついてしまいました。

明後日には鉄道模型大集合 in OSAKAが始まります。 関西合運です。 間に合っていません。

少しずつ妥協しながら必死でがんばって何処まで行けるやら・・・・

(現実の模型はフロントデッキが完成しています・・・でも改造が多いに必要なお面やキャブ前面はこれからです。)

乗務員のために「開」に改造したいと思っていたキャブ天窓も諦めざるを得ないかもしれません・・・

しかし、此処まで進んで来て感じるのは思ったより上手く出来ているキット製品だということです。

プレスによる曲げなども好い感じで嵌ります。

細かい問題点は有りますが決定的な大問題は起こらないのかもしれません。





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